Soraがリリース
OpenAIが開発した動画生成AI「Sora」は、テキストプロンプトから高品質な動画を生成する革新的なツールです。2024年2月の初公開から約10ヶ月を経て、同年12月9日に一般公開されました。
Soraの主な特徴
- テキストからの動画生成: ユーザーが入力したテキストプロンプトに基づき、最長20秒の動画を自動生成します。
- 多彩な編集機能: 生成した動画のリミックスやループ、他の動画との結合など、直感的な編集が可能です。
- 高品質な映像: 複数の被写体や複雑なシーンを破綻なく描写し、リアルで滑らかな映像を実現します。
利用方法と料金体系
Soraは、ChatGPTの有料プランであるChatGPT Plus(月額20ドル)およびChatGPT Pro(月額200ドル)のユーザーが利用可能です。特にProプランでは、最長20秒の動画生成に対応しています。
安全性と制限
OpenAIは、Soraの悪用防止策として、実在の人物を含む動画の生成機能を一部のユーザーに限定しています。また、著作権保護された素材のアップロードや、人物画像の使用にも制限を設けています。
活用例
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教育分野: 短い解説動画や実験デモを作成し、学習効果を高めることができます。
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マーケティング: 製品紹介やプロモーション動画を迅速に制作し、効果的な宣伝活動が可能です。
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エンターテインメント: 短編アニメーションや映像作品の制作に活用できます。
Soraは、動画制作のプロから初心者まで、幅広いユーザーに新たなクリエイティブの可能性を提供するツールとして期待されています。
動画を作ってみた・・
実際にSoraで授業用の動画を作成しました。
生活習慣の改善に関する授業をする際に使用することができます。
簡単な動画のストーリは以下の通りです。
1.放課後にゲームをする
2.夕食中にスマホを触る
3.夜遅くにゲームをする
4.朝起きれずに起こされる
5.学校で眠くなる
Soraは20秒までの動画を生成できるので、シーンを組み合わせることにしました。
西野誠氏の方法を参考にさせていただきました。
それはChatGPT 4oと相談しながら作成する方法です。
①大まかなコンセプトやストーリーを伝える
まず、動画生成の目的や各場面の概要を伝えます。
そして「各場面に具体的な動作や様子を付け加えてください」と指示して、動作や様子について詳細な説明を作成します。
②シーンごとのプロンプトを作成する
次に「動画生成AIにこれらのシーンを映像化させます。各シーンの動作や様子を伝えるためのプロンプトを作成してください」と伝えると、次のようなプロンプトが作成されました。

このプロンプトを修正して、自分のイメージに近い動画を生成しました。
③「Preset」で統一感を調整する
動画生成AIで難しいのは登場人物の統一です。
イメージ画像を読み込ませることはできますが、うまくいきませんでした。
そこで、西村誠氏が「Preset」で設定をすることで、動画の統一感を出されていたので、参考にしました。
Presetは動画のテーマやテイストを設定する機能です。
プロンプトの下にPresetのボタンがあり、そこから「Manege」を押すと自分のオリジナルのPresetが設定できます。
自分の決めたPresetを設定して各シーンのプロンプトを入力するとある程度統一された動画を作ることができました。


プロンプトやPresetを微修正して5つの動画を作りました。
④仕上げはiMovieで
最後にiMovieで動画を1つに繋げて、フリー音楽をつけて完成です。
Soraの利点と課題
利点
・課金すれば最長20秒の動画が生成できる
・動作や登場人物を簡単にすればイメージに近い動画が生成できる
・長く連続したストーリーは無理だが、シーンごとに区切れる動画作成なら有用
・画像ではなく、動画を見せることで子どもたちもイメージを掴みやすい。
・授業のスポットで使用する短い動画を生成できる
課題
・登場人物が増えると混沌とする
・動作が複雑化すると上手くいかない(例えば、スポーツの動作など)
・登場人物の統一感を保つことが難しい
こうした利点と課題が挙げられると思います。
この現状を踏まえて、どのような活用方法があるか検証を続けていきます。
よい報告ができるように頑張ります。
※ちなみに私が生成した動画は授業などで自由にお使いください!